中学校家庭科教材「衣服の素材」11
 
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布の伸びと回復について
布の伸びと回復の実験

布の伸びと回復について

布の伸びやすさ、また伸びからの回復のしやすさを考えてみましょう。

衣服は着用や洗濯のときに、様々な力がかかり、変形します。
布は紙などと比較して、変形しやすい性質をもっています。

伸びが大きいものは、どんな素材でしょうか。
伸びは、繊維の種類、布の構造、布の方向によって異なります。

ポリウレタンの伸びの写真"
ポリウレタンの
伸び
バイヤスの伸びの写真"
ギンガムのたて、バイアス、よこの伸び
  1. ポリウレタンのように伸びやすい繊維でできている布は、伸び量が大きく、伸縮性があります。

  2. 編物(ニット)は織物より変形しやすい。
    写真に綿メリヤスの伸びを示しましたが、大変大きい(とくによこ方向)ことがわかります。これはニットで、Tシャツの素材です。
綿メリヤスの伸びの写真"
メリヤスの伸び
  1. 布の方向によって伸びやすさが異なります。織物はバイアス方向の伸びが大きい。写真にギンガム(綿平織)のたて、よこ、バイアスの伸びを示しました。
    バイアス方向(ななめ)に伸びが大きいため、布は複雑な形のもの(人体もそうです)をうまく包むことができます。

ニットやバイアスのように布の構造上の伸びが大きいものは、幅方向には収縮しています。

また、私たちは服を着て動きまわりますから、ぴったりした服の場合は変形しやすい布でできていなければ、きゅうくつで、動きをさまたげます。
スポーツウェアは伸びやすい布でできています。


布に力が加わったとき、除かれたときの変形と回復の様子を図に示します。
  • 布に力をかけたとき変形します。・・・図のa
  • 力をのぞくと一部分は瞬間的に戻ります。・・・b
  • 時間がたつと徐々に回復する部分もあります。・・・c
  • 変形が大きいときには元に戻らない部分があります。・・・d

伸びやすいだけではなく、伸びからの回復がいいことも必要です。
回復の悪い衣服は型くずれが起きたり、しわがつきやすく、見た目が悪くなります。

時間をかけて伸びから回復する部分があるので、同じ服を着続けないで、休めると、型くずれの防止に効果があります。

伸びと回復の解説図"

布の伸びと回復の実験
いろいろな布を引っ張り伸ばしたときの伸びと回復の違いをみてみよう。
準備するもの
  • 模造紙
  • クリップ
  • ものさし
  • 重り
  • スタンド
  • 伸びやすさの異なる布(織物、編物、たて伸び布など)
布の伸びと回復の実験方法の図
方法
  • 布に図のようなしるしをつける。
  • 布をクリップでとめ、スタンドに固定する。
  • 重りをかける前のしるしの位置を模造紙につけておく。
  • 重りをかけて1分後、はずして3分後の伸び(重りをかける前のしるしの位置とその後の位置の間の長さ)を測る。
結果
どんな布の伸びが大きかったでしょうか。
布の伸びと回復の実験結果、綿織物の写真 布の伸びと回復の実験結果、たて伸び布の写真
それぞれ左から「重りをかける前」「重りをかけて1分後」「重りをはずして3分後」

写真は、綿織物とたて伸び織物のたて方向の結果ですが、綿平織布の伸びは小さく、たて伸び布は伸びと回復が大きく、伸縮性がありました。
たて伸び布はたて糸にポリウレタンという伸縮性のある繊維が使われているためです。

ニットについてもはかってみましょう。また、同じ布で、たて、よこ、ななめの方向についてもはかってみましょう。

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