中学校家庭科教材「衣服の素材」4
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吸湿性と吸水性の違い(このページ)
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吸湿性と吸水性は違います。

水蒸気(気体の水分)を吸収する性質を吸湿性といいます。
水(液体の水分)を吸収する性質は吸水性といいます。

吸湿性と吸水性の違いの図 汗の吸水と蒸発した汗の吸湿の図

汗を例にとってみましょう。

汗は液体(水の中に塩分とか尿素とか含まれている)です。布に吸水します。

汗が蒸発して水蒸気になったものは吸湿します。
気温が高く暑いときや運動して汗がたくさん出るときには、吸水性の大きな素材の衣服が必要ですね。

吸湿性
吸湿性は繊維の種類によって異なります。

右の標準状態の水分率(20℃、65%の環境で、布に吸湿される水分の割合)の図をみてみましょう。

綿、麻、羊毛、絹などの天然繊維やレーヨン(再生繊維)のように天然の材料を用いている繊維は吸湿性が大きい。ポリエステル、アクリル、ナイロンなどの合成繊維は吸湿性が小さい。

これらの繊維について知りたい人は「繊維と布」のページを見てください。

水分率の図
透湿性 ・・・また、水分は衣服に吸収されるだけではなく、布を通って移動し、外部へ放出されます。このように、 布を通って水分が移動する性質を透湿性といいます。

衣服に透湿性も必要です。


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不感蒸泄

私達は感じないけれど、皮膚の表面から絶えず水分が蒸発しています。
これを不感蒸泄と言います。・・・ 感じないから不感だよ。
汗とは違うよ。汗は汗腺からでてくる液体。

普通の状態で、皮膚から1日におよそ630g、1時間に26g出ています。
衣服に吸湿性や透湿性が大切なことがわかりますね。
とくに、下着、パジャマなど。

不感蒸泄の図

吸水性

吸水性は繊維の種類にもよりますが、布の構造によっても異なります。
ガーゼ、メリヤス、タオルなどのように繊維と繊維の間や糸の間にすきまがある布構造だと吸水性が大きい。
ガーゼの写真
ガーゼ
目があらく、すき間が多い
さらしの写真
さらし
目があらく、すき間が多い
ブロードの写真
ブロード
目が密で、すき間が少ない
タオルの写真
タオル
ループがあり、すき間が多い

いろいろな構造の布の吸水性のグラフ

布を水に浸し、引き上げて、ろ紙の間で軽く水気を取り、前後の重さの変化から、どれだけ布に水を吸収するかを調べることができます。

左のグラフは、その結果です。いろいろな綿布について調べました。
縦軸の%は布の重さに対し、吸収された水の比率を示しています。

タオルは布の重さの3.5倍(350%)以上も水を吸収します。
メリヤス(Tシャツの素材)の吸水率も大きい。
織物では、目のあらいさらしは吸水率が大きいが、密なブロードは小さい。

タオルは表面のループに、メリヤスは編目にすきまがあるので、たくさんの水を保持することができるのです。

水をはじく性質

レインコートのように、吸水性が不要のものもあります。
右の写真は、水をはじく加工をしている布の上に、水滴を落としたものです。水は玉になり、布に吸収されません。
水をはじく布の写真


おまけ

羊毛のように、吸湿性が大きいのに吸水性が小さい繊維もあるよ。
繊維の表面に水をはじく表皮(うろこ状のものでスケールという)があるためです。
逆に、アクリルは吸湿性は小さいが、表面が水を引きつけやすいため、吸水性は大きい。

面白いですね。
羊毛繊維の顕微鏡写真


吸湿性と吸水性の実験
吸湿性と吸水性について実験してみましょう。
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吸湿性の実験
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